【㈲可児設備 社長の週末日記vol142】令和の米騒動

令和の米騒動

お米の値段が高止まりしています。

政府は昨年の夏のコメ不足の時、新米が出れば品不足は解消されるので安心してくださいと言っていましたが、現在全く足りていない状態です。

不思議なことに米の生産量は前年より18万トンも増えているのに、集荷量は前年より21万トンも減っています。

たくさんできたのに集めてみたら21万トンも減っているのです。

江藤拓農林水産大臣はどこかのバイヤーが、米がもっと高くなっと時に売ろうと買い占めているはずだと見解を述べました。

しかし2008年に汚染米事件以来、トレーサビリティー法が施工され、米の売買の記録を記載を義務づけているので、農林水産省はどこに米があるか把握しているはずです。

どうして政府はそもそも米が不足していることを認めないのでしょうか?

たぶんもし認めたら、長年続けてきた減反政策が間違っていると国民に分かってしまうからだと思います。

そして政府は備蓄米約21万トンの放出を決めました。

しかし政府はまた夏までに21万トン買い占めると発表しました。

こんなことをしていたらいっこうに米の値段が下がるはずがありません。

それでも農林水産省は減反政策を進め、補助金を出します。

当然のことながらますます米の値段が上がります。

どうしてでしょうか?

米が高騰して儲かるのは、米農家でもなく、卸問屋でもなく、大手の集荷業者です。

そしてこの大手集荷業者こそ、農林水産省の天下り先です。

しかも今回の備蓄米の放出は小売りに近い卸業者ではなく、その前の大手集荷業者です。

集荷業者はなるべく高く米を売りたいので、なかなか市場に供給しようとしない可能性があります。

政府は備蓄米放出と体裁がのいいことは言いますが、結局天下り先が儲かるだけです。

それにしても石破総理に変わってから、ガソリン、電気等補助金はなくなり、物価もどんどん高騰しても何の対策もない。

官僚がコントロールされず、やりたい放題やっている気がします。

個人的には減反政策の補助金を、もっと米を生産してくれる農家に配り、おいしい日本に米をがんがん海外に輸出。

そしていざとなれば、輸出分を日本に回せればいいと思います。

歴史上、日本は米で税金を取っていた唯一の国です。

もっと米を大切にしていきたいですね。

それでは来週も、皆さまが笑顔で健康に過ごせますように。

可児修司

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