【㈲可児設備 社長の週末日記vol162】プッチーニ作曲オペラ「トスカ」より星は光りぬ
プッチーニ作曲オペラ「トスカ」より星は光りぬ
6月29日に名古屋で、オーケストラをバックに歌ってきました。
師匠井原義則先生の門下生発表会です。
オーケストラをバックに歌うのは、本当に幸せです。
指揮者は中村暢宏先生。
ご縁あって中村先生が幼少期に使ってみえたピアノを、うちの子が使っています。
コンサートミストレスはうちの近所にお住いの古井麻美子さん。
子ども同士、小学校の同じ分団でした。
実は6月のはじめにのどを傷め、まったく歌えず。
まあ風邪でもないしすぐ良くなるだろうと思っていましたが、2週間たってもまったく声が出ません。
いつもお世話になっている森岡耳鼻咽喉科の森岡先生に相談すると、「大丈夫、前回の椿姫の時よりは軽傷。本番は必ず歌わせてやる」と言われました。
強い薬を飲み続け、本番1週間前のオケ合わせもまったく声が出ませんでした。
本番前日のオーケストラ合わせも高音がでず。
しょうがないので本番はいざとなったら飲むようにと、森岡先生にいただいた強いステロイド薬リンデロンを飲むことにしました。
そしていざ本番を迎えます。
発表会にもかかわらず、300人を超える超満席。
私の出番は26人中最後から4番目。
ゆっくりと会場に入っていくと、コンミスの古井さんが笑顔で迎えてくれました。
会場で一礼すると、妻の知人が家族で聞きに来てくれたのが見えました。
この星はひかりぬは、数あるイタリアオペラアリアの中でも屈指の名曲。
無実の罪で捕まったカヴァラドッシが、自分の死をかくごし、愛する歌姫トスカのために歌うアリアです。
普段なら全身全霊で歌いますが、今回は決して力を入れすぎず、なるべく脱力で、喉の歌えるポジションを探って歌うようにしました。
薬のおかげか、奇跡的に本番は声が出ました。
最後tanto la vita(こんなにも愛している)と歌い上げると、ものすごい拍手とbravoをいただきました。
いつも辛口の友人が、いつもより力が抜けててものすごく良かったとメールをもらいました。
演奏会終了後お客様のお見送りをすると、良かった、声が響いてましたなど、過去最高に声をかけてもらいました。
なるほどこの歌い方が、私にとって一番いい歌い方なのだと気づきました。
指導していただいた井原先生。
指揮をしていただいた中村先生。
オケをまとめていただいた古井さん。
のどを直していただいた森岡先生。
たった1曲を歌うだけで、多くの人に助けていただきました。
人生は不思議と、本気でがんばっていると多くの人が助けてくれる。
打ち上げは師匠の井原先生の古希のお祝いもしました。
とても楽しかった。
次の日起きてみると背中の筋肉がパンパン。
体重はあれだけ打ち上げで飲み食いしたのに、1キロも減っていました。
それにしてもプロのオペラ歌手はすごい。
4時間も歌い続け演技までするなんて、その超人的な体は神に選ばれた芸術だと思う。
オペラを聞く機会はあまりないので、地元の子どもたちの前で歌ってあげたいと思います。
よろしければお聞きください。
それでは来週も、皆さまが笑顔で健康に過ごせますように。
可児修司
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