【㈲可児設備 社長の週末日記vol168】県岐商、感動のベスト4

県岐商、感動のベスト4

この夏、私たちの心を大きく揺さぶったのは、公立校ながら快進撃を見せた県岐商野球部の姿です。

強豪ひしめく甲子園で、堂々とベスト4まで勝ち上がった姿は、岐阜県民だけでなく全国の人々に勇気を与えてくれました。

私立の強豪が目立つ中、県岐商は全員野球で勝ち進みました。

公立高校で決して恵まれた環境ではない中、それでも一人一人が全力を尽くし、仲間を信じ、白球を追いかける姿は、まさに「高校野球の原点」でした。

その中でも特に心をうたれたのが、左手の指に欠損を抱えながらプレーする横山温大選手の活躍です。

思うように打てずレギュラーをつかめなかった頃、母親に「ごめんね」と言わせてしまったことを胸に刻み、誰よりも努力を重ねてきました。

その執念が実り、ついにレギュラーの座を勝ち取った彼の姿は、「障がいがあるからできない」という固定観念を打ち破り、「努力と情熱があれば道は必ず開ける」という真実を私たちに教えてくれました。

そして何といっても一番の感動は、春の選抜を制した王者横浜戦です。

岐阜県民以外は誰もが横浜の勝利を疑わなかった試合。

1回に横山君の大ファインプレーで波に乗ると、5回が終わって4対0とリード。

しかしここから王者横浜の反撃がはじまり、同点に追いつかれ延長タイブレークへ。

10回にはエラーもあり3点取られ、誰もが横浜の勝ちを確信したことでしょう。

しかし、県岐商ナインはあきらめませんでした。

驚異の粘りで同点に追いつき、11回の表を無失点でしのぐと、裏の攻撃でサヨナラのチャンス。

マウンドには横浜のエース奥村投手。

打席には県岐商の4番坂口選手。

運命の一打席、エース対4番の真っ向勝負。

坂口選手が放った打球は、見事に外野を抜けるサヨナラタイムリー!

泣き崩れる横浜ナイン、そして最後に奥村投手と坂口選手が抱き合い、互いの健闘を称え合ったシーンは、誰の心にも深く刻まれたことでしょう。

歴史に残る名勝負――これこそ高校野球の醍醐味です。

話は変わりますが、息子の通う帝京可児が県大会決勝で県岐商に敗れたときのこと。

観客席から見守っていたキャプテン萩原選手のお父さんに、地元のケーブルテレビからインタビューが向けられました。

「今、息子さんに何と声をかけたいですか?」と問われたそのとき、お父さんは涙ながら「ありがとう」と答えたのです。

普通なら「お疲れさま」「よくがんばった」と言う場面。

それでも「ありがとう」と言ったのは、野球を通じて息子が見せてくれた努力、仲間との絆、そして夢を追う姿への感謝だったのでしょう。

私も同じ気持ちです。

すべての高校球児に、心から「ありがとう」

そして、感動を与えてくれた県岐商野球部に――大きな声で「ありがとう」

それでは来週も、皆さまが笑顔で健康に過ごせますように。

可児修司

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