【㈲可児設備 社長の週末日記vol130】103万円の壁

103万円の壁

国民民主党はこの103円の壁の控除を、178万に引き上げようと訴えています。

どうして178万かというと、この制度を作った1995年から最低賃金が1.73倍になったので、103万×1.73で178万だそうです。

この年収の壁はかなり複雑で、その他にも①100万円の壁、②103万円の壁、③106万円の壁、④130万円の壁、⑤150万円の壁、⑥201.6万円の壁があります。

ファイナンシャルプランナーとして、細かく書くときりがないので簡単に説明させていただきます。

①年収が約100万を超えると住民税が発生します。

②103万円(給与所得控除(55万円)+基礎控除(48万円))を超えると、所得税が徴収されます。

③106万円の壁は、学生以外のパート、アルバイトの社会保険加入の目安金額です。

④130万円を超えると社会保険の被扶養者から外れます。

⑤150万がもっとも配偶諸控除を受けれる金額です。

⑥201.6万円を超えると配偶者控除がなくなります。

この税率の壁の問題はかなり複雑で、詳しくは税理士さんにご相談ください。

あまり報道されていませんが、今問題なっているのは財務省が106万の社会保険加入の壁を無くそうとしていることです。

103万の壁を引き上げる代わりに、106万の壁を無くそうとしています。

106万の壁がなくなると、すべてのパート、アルバイトも社会保険加入しなくてはなりません。

そしてその半額を企業側が負担しなくてはなりません。

ただでさえ人手不足の中小企業が、ばたばた倒れていくと思われます。

あいかわらず財務省は減税には猛反発するくせに、増税には恐ろしいスピードで進めていきます。

ただこういう税の仕組みを知っているのと知らないのでは、生活の仕方がかなり違ってくるので、しっかり勉強したいですね。

それでは来週も皆さまが笑顔で健康に過ごせますように。

可児修司

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