読書と年を取るということ

最近仕事が忙しくってあまり本が読めないが、学生時代は活字ばかなくらい読んだ。

特に大学時代は、月に2万円くらいが本代として消え、

僕が下宿していた7畳半のワンルームの3つの本棚は一杯となり、本の山ができて、

当時飼っていたジャンガリアンハムスターのたけちゃんが本の山の間で行方不明になり、

2日後おなかをすかせてふらふらになって出てきた。

大学の授業は返事だけして一番後ろの席でひたすら本を読んでいた。

今でもノンフィクションの自伝本が好きで、大学時代は本田総一郎さんの本は全部読み、

その他にもNewtonの創刊者竹内均さんの本が大好きだった。

今でも旅行へ行くと何冊も本を持っていき、僕は乗り物酔いをまったくしないので、

バスの中だろうと、船の中だろうとずっと本を読んでいる。本当に幸せである。

去年の年末ニューヨークへ行ったときは、帰りの飛行機の中、時差ぼけで目がさえてしまい、

15時間ずっと本を読み続けて自分でも驚いた。

中学、高校時代は赤川次郎さんの推理小説にはまっていたが、大学に行くと急に読めなくなった。

不思議と心が震えなくなったのである。

大学時代は村上春樹さんにはまった。特にノルウェイの森を読んだ時は心が潰れそうになり10回ちかく読んだ。

そして今、村上春樹さんの本が読めなくなった。

心が震えなくなったのである。

心が潰れそうになるくらい大好きだった本が読めなくなった。

その時その時の年齢で読む本が変わってくる。

そんな時、なんとなく年を取ったなと思う。

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